よそ行きの日記

日記です。オチなし。意味なし。待てど海路の日和なし。

オトコのコダワリ、ナザールです。

季節はすっかり秋に変わって、当日記の更新頻度も目に見えて減少してきている昨今ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私はいま、風邪を引いています。

さて。ということで、鼻づまりである。

わたくし、あまり執着というものがない性分なので、行きつけの店というものや、こだわりの商品というものにはほとんど縁のない生活を送っているが、ひとつだけこれというものを挙げるとしたら、私はナザールスプレーを推したいと常々思っている。

そう。私は慢性鼻炎なのである。

ナザールスプレー。鼻にノズルを差し込んでシュッと薬品を噴射すると、たちどころに鼻づまりが解消するという魅惑の商品である。どうやら、鼻腔奥深くの粘膜の腫れを引かせるということのようだ。それによって、鼻づまりは解消し、鼻水の流動性と気道が確保される。類似の商品は他にもあるのだろう。ただ、ナザールスプレーの効果が劇的すぎて不満の欠片もないので、他の商品は試したこともない。

私はこれを、自宅と会社に常備している。鞄にもひとつ忍ばせている。マストアイテムである。いわゆる。

たかが鼻づまりと思う向きもあるかもしれない。しかし鼻づまりを侮ってはいけない。風邪は万病のもととはよく言ったもので、鼻づまりを放置すると、私の場合、ほぼ確実に蓄膿症を誘発する。副鼻腔という鼻の穴の奥の側道みたいな場所に膿がたまる病気。蓄膿症。

とにかくまっ黄色でネバネバのスライムみたいな鼻水が出るのが特徴で、頭痛も酷いことになる。軽度なら抗生物質を投与することで膿を除去することが出来るようだが、根本的には鼻を切開して膿を吸い出すための手術を要するという地味な大病なのである。

私の場合、風邪を引いた場合を始め、ホコリを吸った場合などもすぐに鼻がトラブり、放置すると十中八九蓄膿に発展する。日常生活は危険に満ちている。この点、ナザールスプレーで鼻腔の腫れを解消しておけば、副鼻腔に菌が流入することを阻止することが出来る。悪しき循環を断ち切ることができる。これは大きい。

別にだからどうしたということではないんだが。今日はそのナザールが切れていたので、渋谷のマツモトキヨシまで出向いた。

レジで、「鼻づまりの薬はありますか」と尋ねる。

「いつもお使いのものはありますか」と店員。

「ナザールです」。私。

なんか、こだわりのあるオトナみたいでかっこいいわけである。

以上。