よそ行きの日記

日記です。オチなし。意味なし。待てど海路の日和なし。

二日酔い一点で1万2千円になります

また飲み過ぎたわけである。

酒はまあ好きな方で、昔からそこそこ飲むのだけど、最近めっきり記憶をなくすことが増えた。歳のせいなんだろうか。よくわからない。

昨日の出来事もほとんど憶えておらず、気づいたら品川で電車を待っていた。銀座で飲んでいたはずなんだが。で、やって来たのが終電、大崎行き。10分以上待った挙句にまさかの一駅移動である。意味ないじゃんと心で突っ込んだのはかろうじて記憶している。

その後の記憶もほとんどなく、気づいたら朝という感じで。きっとタクシーで帰ったということなんだろうが、行き先をつげた記憶もなければ、支払いをどうしたかもよくわからない。

まったくどうしようもない話。だが、一応の救いはある。上記のような状態であれば、私の出で立ちというか振る舞い自体についても、かなり末期的な泥酔千鳥足完全酩酊状態が当然に想像されるであろうところ、そこは必ずしもそうでもなかったりするのだ。

というのは、朝目覚めると割と普通にパジャマでベッドに寝ていて、脱いだスーツも結構きれいにハンガーにかけてあったりするのである。

だからどうしたという感じだろうか。しかし昨日はおまけに、日課である体重測定も律儀に済ませたようで、体重管理アプリにはしっかりと記録も残っていた。当日記も、下書きに保存してあったのを深夜に公開したようだ。靴にシューキーパーこそ入ってなかったが、いつも通りじゃなかったのは本当にそれくらい。

おそるおそる一緒に飲んでいた人たちに様子を聞いても、何というかそんなにピンと来ないというか、むしろそんなに酔ってた?と逆に聞かれる始末で、まあ言われてみれば確かに上機嫌だったね、みたいな。その程度。

そう。どうも、瞬間、瞬間では割と普通にふるまえているようなのである。酔っ払った私は。それが記憶に残らないというだけで。不思議な感じだが。HDDがイカレてもメモリは無事みたいなことなのだろうか。HDD内の一時記憶領域を一時的に限界まで拡張して、瞬間的なパフォーマンスを高めているのかもしれない。何のパフォーマンスだか知らないが。


まあいずれにしても、である。

あまり酔って暴れるようだと酒を断つということも考えないといけないのだろうけど、特に暴れるわけではないという土俵際の安心感から、またつい飲み過ぎてしまうということが続いてしまっているというわけ。

ただ、やはり問題はある。

即ち、記憶は残らないのに、二日酔いは残るのである。当然、カネもたくさん減る。これではまるで、二日酔いを購入しているようなものではないか。これはどうにもマズイ。というか、不合理だろう。完全に。

この点、飲む量をもうちょっと抑えることさえできれば、楽しかった記憶もちゃんと保存出来て、出ていくカネも減って、まさにいいことづくめという気はしている。

シンプルかつ至高。一挙両得の完璧なアイデア。

なぜか一向にうまくいかないが。